『衆院選2021 かつて民主党の“プリンス”…細野豪志氏、背水の無所属 “無職”転落の危機』へのユーザーの意見まとめ
かつてない厳しい選挙戦だ。当選7回を数える細野氏が、初めてとなる無所属での出馬。「安全保障を考えると、共産党と組むことはできない」。野党共闘を批判しながら、自民入りを目指す方針に理解を求めた。
富士、三島市などの静岡5区。公示前の今月1日、細野氏は「今回勝てなければ政界を引退する」と宣言した。
直近3回の2012、14、17年衆院選では民主党や希望の党公認として、いずれも自民公認の吉川氏に圧勝。17年は吉川氏に比例復活当選を許さない大差をつけた。
民主党政権時に39歳で初入閣するなど〝プリンス〟として注目され、同党幹事長も務めた。17年衆院選前、東京都の小池百合子知事が立ち上げた希望の党発足時の中心メンバーに。だが同党が挫折すると、19年1月に自民入党を希望して二階派の特別会員となった。
この〝転向〟には批判が根強い。自民党静岡県連も「細野氏の入党希望を断固拒否する」と反発した。後ろ盾は二階派を率いる二階俊博氏(82)だったが、岸田政権の誕生で二階氏は党幹事長を退任。同区の公認争いは19年に繰り上げで比例当選していた岸田派所属の吉川氏で決着した。
保守分裂に加え、立憲民主新人の小野範和氏(48)も野党統一候補として参戦。それでも政治評論家の有馬晴海氏は「引退宣言した効果は大きく、支援者がそれほど離れていない。政治家としての実績も他の候補と大きな差がある」として細野氏が優勢とみる。
ただ、勝てば即自民に入党できるほど単純ではない。「自民公認はあくまで吉川氏。比例復活を許さないくらい圧勝し、この区では細野氏には誰もかなわないと思わせない限りは認められないだろう」と有馬氏。大差での勝利が、念願の自民入りへと導く。同区では諸派新人の千田光氏(43)も出馬している。