SPY×FAMILYの世界に潜入せよ 展覧会が全国を巡回
同作は2019年、漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)で連載開始。二つの国の間の冷戦を背景に、スパイのロイド、殺し屋のヨル、超能力者のアーニャが、それぞれ父、母、娘として「仮初めの家族」を作る物語だ。秀逸な設定やストーリー運び、サスペンスとアクションとギャグの絶妙なバランス、そして何よりもアーニャのキュートさが相まって大ヒット。コミックスの累計発行部数は3000万部を突破した。テレビアニメも22年に放送開始、今春には東京・帝国劇場などでミュージカル版が上演された。
遠藤氏の総監修による展覧会では300枚を超えるイラストが展示され、一家のリビングやアーニャが通う名門「イーデン校」の教室を再現。キャラクターの設定メモも並ぶ。会場内に隠されたキーワードを集める「ミッション」をクリアすれば、イーデン校で優秀な生徒に授与される「ステラ」をもらえる企画も用意されている。報道内覧会には、家族で「SPY×FAMILY」の大ファンというタレントの藤本美貴も出席。ロイドらの衣装が展示されていることなどに触れ、作品世界を「リアルに感じられる」と喜んだ。
8月13日まで。全日日時指定制。チケットはローソンチケットで販売。問い合わせは松屋銀座(03・3567・1211)。大阪(8月16日~9月4日、大丸梅田店大丸ミュージアム)、福岡(今年秋、博多阪急)、札幌(同、大丸札幌店)へ巡回。【広瀬登】