『韓国で「ここまでのひどさは過去に例がない」と言われる大統領選 親日のレッテル貼り、スキャンダル追及で足の引っ張り合い』への皆さんの反応まとめ
【図表】延々と続く韓国の賠償請求と日本政府の謝罪の歴史 朴槿恵(パク・クネ)前大統領を糾弾する「ろうそく革命」から早いもので5年が過ぎようとしている。
朴氏を退陣に追い込んだこのデモを、韓国メディアは当時「世界4大革命のひとつだ」と手放しで評価していた。実際、2016年11月27日付の中央日報は「世界が驚くろうそく革命の力」と題した社説でこう訴えている。
《英国の名誉革命と米国革命で新たな政治体制が作られ、フランス革命で自然法と人権が普遍的価値として受容されたとするならば、いま韓国のろうそく革命はこの地に真の市民社会が到来したことを告げる祝砲といえるだろう》
いかにも肩に力が入りすぎた感じだが、この“革命”をきっかけに大統領の座に上り詰めた文在寅(ムン・ジェイン)の繰り出す政策がことごとく実を結んでいないのを見るにつけ、革命自体の正当性も問われるべきだろう。「非好感度」が高すぎる争いに ともあれ、そんな大統領の任期も残すところあと半年となり、後任の大統領を決める選挙は2022年3月9日に行われることになっている。
もちろん5年に1度の国家的イベントなので関心は高いのだが、一方で韓国民からは「全候補者に好感が持てない」「投票日当日には旅行することにした」といった声もあがっている。
というのも、ここまでのところ、候補者間でどれくらい親日度が深いかのレッテル貼りで言い争いをしたかと思えば、今度は互いの粗探しをするスキャンダル合戦が開始されるという始末。政策論争とは程遠い日常に嫌気がさす人も少なくないようなのだ。
大統領選はいまどのような状況なのか。客観情勢から候補者の疑惑やそれをめぐるドタバタまで、現状を見てみよう。
11月5日に大統領選挙の顔ぶれが出揃って候補者は5人となったが、事実上、与党「共に民主党」候補の李在明氏と、野党第一党「国民の力」候補の尹錫悦氏の一騎打ちと見られている。
韓国・TBSの依頼で韓国社会世論研究所(KSOI)が同月12日から13日行った世論調査によれば、李在明氏(32.4%)、尹錫悦氏(45.6%)と尹氏がリードしている。
他方、韓国のネクストリサーチが11月6・7日で実施した「非好感度」に対する世論調査では、李在明氏(60.4%)、尹錫悦氏(54.6%)と、李氏を忌避する割合が高かった。次ページは:Xファイルの存在前へ12次へ1/2ページ