長崎港改良巡りユネスコが懸念 世界遺産の景観、悪化の可能性
ユネスコは、世界遺産周辺の景観悪化に厳しい姿勢で臨んでおり、海外では登録抹消に至った例もある。長崎港改良は約172億円の大型事業が着手済みで、中止や変更は容易ではないとみられる。地元関係者からは、景観に大きな影響はないとする見方の一方、ユネスコの理解が得られない場合を不安視する声もある。
国や長崎県によると、長崎港の改良は松が枝地区で計画。観光客誘致に向け、現在は1隻しか停泊できない大型クルーズ船2隻が一度に停泊できるよう岸壁や関連施設などを整備する。2020年度に着手、28年度に完了予定。