藤井竜王「広瀬八段は急所でいい手」、広瀬八段「自分なりに対策は練ってきた」…竜王戦第2局対局前日インタビュー
藤井竜王は仁和寺散策の感想を尋ねられ、「前期も対局したが、境内の風景や文化財が印象深く、対局室から見る庭園の景色も素晴らしい。食事のメニューに精進料理も用意していただいたので楽しみ」と笑顔を見せました。
対局に向けては、「第1局は広瀬八段に急所の局面でしっかり長考されていい手を指され、改めて強さを感じた。タイトル戦が始まってしまえば防衛、挑戦という立場は関係なくなると思っている。厳しいスタートになったが、反省点を生かして第2局をいい内容にしたい」と語りました。
広瀬八段は仁和寺散策について「以前にも対局者として来たことがあるが、広大な境内を歩いてちょっとずつ記憶が蘇(よみがえ)り、懐かしさを感じる時間だった」と感慨深げ。両対局者を取り囲んでいた二重三重の人垣には「以前、羽生さん(善治九段)と対局したときも似た環境だった」と話しました。
第2局に向けて「久しぶりのタイトル戦でいいスタートが切れた。藤井竜王は長考するかなという局面で早く指されたり、その逆もあったりと、2日制で初めて対峙してわかったことがある。第2局は後手番になるが、自分なりに対策は練ってきたつもり。先後が決まって事前に考えなければいけないことも増えて大変な戦いになるが、自分の力を出し尽くしていい将棋をお見せできるようにしたい」と抱負を語りました。