岡山城「令和の大改修」完了 漆黒の天守、展示一新し再オープン
岡山城は1597(慶長2)年、豊臣秀吉の重臣だった宇喜多秀家が築城。1945年の岡山空襲で天守が焼失し、66年に再建された。ただ、震度6強~7程度の地震で倒壊の恐れがあるため、2021年6月から閉館して「令和の大改修」が施されてきた。
天守閣は外壁が「烏城」の別名にふさわしい漆黒に塗り直されたほか、1階には歴史解説の映像を見ながら休憩できるカフェスペースや、実物の重さを体感できる刀や火縄銃のレプリカなどがある。改修工事に携わった学芸員の小野田伸さん(59)は「何度でも来て、見たくなる展示を目指した。城を誇りに思ってもらえる施設になれば」と話した。【平本泰章】