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フィリップス史上最高の落札総額。20世紀・現代美術イブニングセールが約290億円の売上高を記録
2022-05-19
フィリップス史上最高の落札総額。20世紀・現代美術イブニングセールが約290億円の売上高を記録

 5月18日にフィリップス・ニューヨークで開催された20世紀・現代美術のイブニングセールが約2億2500万ドル(約290億円)の落札総額を記録し、シングルセールとして同社史上最高の数字となった。


 36ロットの出品作品はすべて落札され、約7割の作品は最高予想落札価格を上回った金額で落札されている。フィリップスのCEOスティーブン・ブルックスはオークション終了後の記者会見で、この数字は「フィリップスにとって本当に画期的なことだ」とし、「ここ数年、私たちは本当に驚異的な成長を遂げてきた。226年のフィリップスの歴史のなかで、この画期的な瞬間に立ち会えたことを、私はとても誇りに思う」と述べている。

 同セールにおける最高落札価格を記録したのは、前澤友作によって出品されたバスキアの大作《Untitled》(1982)。
7000万ドルの予想落札価格を上回った8500万ドル(約109億円)で落札された。


 この数字は、前澤が2016年のクリスティーズのオークションで同作を落札した5700万ドルの約1.5倍となっており、フィリップスで落札された作品のなかで過去最高の金額でもあった。フィリップスのグローバル・チェアウーマンであるシャイアン・ウェストファルは、「この結果は、私たちの国際的なチームと、コレクターのコミュニティとの強い関係の証」だとし、同作の販売による資金は、前澤の美術館建設計画に充てられるという。


 今回は出品作家31名のうち14名が女性アーティストだった。ドイツ人アーティストのギュンター・ユッカーが所蔵していた草間彌生の《Untitled(Nets)》(1959)は、8分間の競り合いの末に約1050万ドル(約13億5000万円)で落札され、草間の新たなオークションレコードを記録した。

 アナ・ウェイヤントの《Buffet
II》(2021)は最低予想落札価格の7倍以上となる73万800ドル(約9500万円)で落札。マリア・ベリオの《Burrow of the
Yellow》(2013)は激しい競り合いを経て、100万ドル近く(約1億2900万円)の金額で競り落とされた。シャラ・ヒューズの《The Not Dark
Dark Spots》(2017)は6分間にわたる入札合戦の末、最低予想落札価格の5倍以上となる160万ドル(約2億600万円)で落札された。


 近代美術の巨匠たちの作品も活況を見せた。アレクサンダー・カルダーの白い「モビール」彫刻《39=50》(1959)は7分間の競り合いの末、最高予想落札価格1450万ドルを超え、1560万ドル(約20億円)で落札。イヴ・クラインの絵画《Relief
Éponge bleu sans titre(RE
49)》(1961)は2000万ドル近く(約25億7000万円)で落札され、2010年当時の落札金額(900万ドル)から倍以上の価格となった。


 今回の結果についてフィリップスの副会長兼20世紀現代美術部門ワールドワイド共同責任者であるロバート・マンリーは、「価格が高騰しているのは新進アーティストだけでなく、市場のあらゆるレベル、あらゆる時代でこのような強さが見られるということがよくわかる」と話している。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/b0a1ab266c21936b3e22508bfe6a0bb1b9c75ca0

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