米フォーブスが選ぶ「30歳未満」、アート&スタイル部門
ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)は、美しさの価値をよく理解している。バレエダンサーだった彼女は、17歳のときに英国のハイストリートファッションブランドの「フレンチ・コネクション」とモデル契約を結び、その後、ジミー・チュウやリーバイス、サンローランとCM出演契約を結んだ。
ジャスティン・ビーバーの妻である彼女は、ソーシャルメディアで6000万人のフォローを持つインフルエンサーで、個性的なスタイルと独自の美容法で知られている。
清らかなルックスで知られるビーバーは、2022年に自身のスキンケアライン「Rhode」を立ち上げた。29ドルのペプチド美容液は、6月の発売開始以来、70万人がウェイティングリストに登録しているほどの人気だ。26歳のビーバーにとって、モデルからビジネスパーソンへの転身は、自分を解放するプロセスになったという。
「これまでは、他人の作品に私の名前と顔を貸してきた。その経験が、私自身の創造物を作る上で役立った」と彼女は語った。
本年度の「30アンダー30」のアート&スタイル部門に選出されたメンバーの多くは、自ら事業を立ち上げて大きな成功を収めた。
審査員は、2008年にスタートしたファッションブログ「Song of Style」で今日のインフルエンサーカルチャーの基礎を築いたエイミー・ソング(Aimee Song)や、終末的なスタイルの彫刻や建築、デザインで知られるアーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)、CFDA賞を受賞したメンズウェアデザイナーで、2019年に「30アンダー30」に選出されたエミリー・ボーディ(Emily Bode)らが務めた。
思い切って転身を図り、成功した良い例がエミリー・オバーグ(Emily Oberg、28歳)だ。彼女は大学に進学せず、若くしてファッション界で働き始めた。4年前、彼女はストリートウェアの小売店「Kith」のクリエイティブ・ディレクターを辞め、自身のアスレジャーブランド「Sporty & Rich」を立ち上げた。
彼女の挑戦は報われ、今ではアディダスなどの大手ブランドとコラボするほどまで成長し、評価額は5000万ドルに達する。
一方、コカ・ミシェル(Coca Michelle)ことミシェル・グエン(Michelle Nguyen、26歳)は、8年前にフリーランスのネイリストとして働き始め、今ではメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)のネイルアーティストとして、アルバム「トラウマジン」のツアーやフォーブスの表紙撮影などを手掛けている。