『上皇さま、米寿に 美智子さまと静かな日々 2年ぶりに祝賀行事』へのみんなの感想まとめ
【上皇さまと美智子さま 写真で振り返るこれまでの歩み】
生活は規則正しく、美智子さまとの日課である朝夕の散策や、寺田寅彦の随筆集「柿の種」の音読を続け、夕食後には当直の侍従と2人で話をする時間も設けている。話題はさまざまで、アルバムを見ながら1953年に昭和天皇の名代として英エリザベス女王の戴冠式に参列した際の14カ国訪問の話をすることもあったという。
ハゼ研究では5月、共著者と2新種に関する論文を発表。上皇さまによる新種発見は2003年以来で計10種になった。現在は、生研職員と日本の河川に生息する種の浮袋の機能と遊泳行動の関係を明らかにするための実験観察を続けるなどしている。魚類関係の研究会にオンライン参加し、発表にも耳を傾けた。
今年は2人の孫が節目を迎えた。上皇さまは、結婚した秋篠宮家の長女小室眞子さんの幸せを願い、今月成年となった天皇、皇后両陛下の長女愛子さまの成長を喜んでいる様子という。
上皇さまは9月、昭和天皇の生涯日数を超え、史実がはっきりしている歴代天皇で最高齢になった。側近によると、今も人々の幸せと社会の安寧を願い、コロナの感染状況や自然災害の発生などを気にかけている。高齢となって記憶が不確かになることもあるが、傍らの美智子さまに尋ねて確認し、「そうだったね」と笑顔で納得しているという。
高橋美佐男・上皇侍従次長は米寿を喜びつつ「(美智子さまと)各地を訪問したり、親しい方と会ったりできる日が早く来ることを願っている」と話した。コロナの新規感染者数が比較的落ち着いているため、23日は規模を縮小して2年ぶりに祝賀行事を行う。【和田武士、井川加菜美】