SOLSO齊藤太一が選ぶ、初めての“ライフスタイルグリーン”10選・春。
室内で楽しめる観葉植物は、一枚ずつの葉が大きいものが多い。庭木のように葉が小さいものを探している人に勧めたいのが、シルクジャスミン。月橘(げっきつ)とも呼ばれ、シルクのような光沢のある丸い葉をつけるのが特徴だ。
「枝振りが柔らかく、枝先までスーッと細く伸びる。庭木のように、風を受けると繊細に葉がそよぐ姿が印象的です。熱帯の植物なので高温を好み、多少の低温にも耐えます。ただし、乾燥がとても苦手なため、エアコンの風が直接当たる場所には置かないように。室内で育てる場合は窓際など日当たりのいい場所で。
葉は常緑で、一年中美しい姿で癒してくれる。夏になると、ジャスミンに似た真っ白な花を咲かせます。花には芳香があり、部屋中が甘い香りに包まれます。花が咲いた後は、かわいい赤い実をつけて、目を楽しませてくれる。乾燥した場所や風通しの悪い場所で育てると虫がつきやすくなるので、こまめに葉に霧吹きで水を与えてください。冬は冬眠するため、水はあまり必要としません。逆に水をあげすぎると根腐れの原因にもなるので注意」
生命力が強く、上手に育てれば、きれいな葉をつけ、ぐんぐん生長する。葉が伸びてきたら、大きめの鉢に植え替えを。
「サボテンは乾燥した砂漠のような土地で水はほとんど必要とせず生きると思われがちですが、実は水が大好きなんです。もちろんドライな環境でも育ちますが、生長はかなり遅い。その点、ガラスや透明の器などでできる水耕栽培は、生長が早く、根が伸びる過程も楽しく観察ができます」。
サボテンには筒系、球型などさまざまなフォルムがあるが、水耕栽培に向いているのは玉サボテン。
「鉢で育てる場合は雑菌が繁殖することで枯れる原因にもなりますが、水耕栽培はその心配がない。注意点は、根元にだけ水をつけること。根元より上にドボンと水が浸かると腐る原因に。肥料は不要ですが、水が濁ってきたらすぐに変えることを忘れずに。新鮮な水に変えることで酸素も取り入れることができます」
土で育てていたサボテンを水耕栽培に移行することも可能。その場合は、根をカットし、切り口を乾燥させるところからスタート。切り口が完全に乾き、そのまま放置すると小さな根が出始める。そのタイミングで、水を張った瓶やガラスケースにセットする。室内では、直射日光が当たらない場所に置くこと。水の温度が上昇すると根にダメージが。特に夏場は注意したい。