チャットGPTなど「教育への影響認識」 教育相会合宣言に明記へ
チャットGPTなどの生成系AIを巡っては、リポートや読書感想文などの課題にも対応できるため、考える力を奪うなど子供の学習に悪影響を与えかねないほか、生成された文章に偽の情報が含まれる可能性などが懸念されている。一方で、活用法次第では新たな学習の方向性を見いだすことができるとの見解もある。国内外では、教育における活用のあり方に関して幅広く議論が進む。会合でも生成系AIが教育に与える影響などについて各国の担当相が意見を表明する。
また宣言には、デジタル分野での人材育成や教員の情報通信技術(ICT)スキル向上、G7各国同士の留学を新型コロナウイルス禍以上に拡大させる方向なども明記される。
今回の教育相会合は国内開催の閣僚会合としては初の共催で、12日と15日は各地で視察を予定し、計4回開かれる会合は13、14日の2日間。さまざまな活動が制限されたコロナ禍を経て再確認された教育や学校が果たす社会的役割を踏まえ、今後の教育のあり方を各国の取り組みを通じて探っていく。