独リベラトゥール賞に若竹千佐子さん「おらおらでひとりいぐも」日本人初
若竹さんは54年、岩手県生まれ。「おらおらでひとりいぐも」は2017年に文芸賞、翌年に芥川賞を受賞した若竹さんのデビュー作で、夫に先立たれた74歳の女性の内面を東北弁でつづる。ドイツでは、ユルゲン・シュタルフさんの訳で21年に刊行された。
リベラトゥール賞の対象は、ドイツで翻訳出版されたアジアとアフリカ、ラテンアメリカ、アラブ諸国の女性作家の作品。今年の最終候補には、若竹さんの作品のほか、川上未映子さんの「ヘヴン」、伊藤比呂美さんの「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」、中国やチリの作家の作品など、計7作がノミネートされていた。【関雄輔】