チャイコフスキーの戦勝曲、演目変更に びわ湖ホール
1812年はナポレオン率いるフランス軍を打ち破ったロシア軍の戦争勝利を祝った曲で、同国のウクライナ侵攻で世界的な批判が集まっている状況下を踏まえ、各楽団で演奏の取りやめや演目の変更の動きが広がっている。同ホールでは、音楽祭のラストを飾る勇壮な曲として1812年を予定していたが、緊迫するウクライナ情勢を受け、曲目の変更に踏み切った。
変更後の曲目はイタリアの作曲家、レスピーギの交響詩「ローマの松」。同ホールの担当者は「こうした状況を受け、検討を重ねてきた。『ローマの松』も音楽祭を締めくくるのにふさわしい、盛り上がる曲だ」としている。