妖怪描いた「八女提灯」に込められた願い…旧大名家邸宅、ほのかな明かりに浮かぶ
御花には、旧柳川藩主・立花家に伝わる妖怪の絵巻物や「カッパの手」がある。イベントは、八女市の老舗提灯店「伊藤権次郎商店」とのコラボ企画として2021年に始まり、各地に伝わる様々な妖怪の絵を描いた提灯を展示してきた。
今回のテーマは「河童」。大広間には、カッパを描いた大型の提灯とその両側にキュウリを描いた小型の提灯が掲げられ、水路や掘割が多い柳川で水の事故が起きないよう願い、わらで作った供え物も置いた。疫病退散を祈願して描かれたという5種類の妖怪の提灯も並ぶ。
今回は、江戸時代末期に創業された広川町の久留米絣工房「森山絣工房」も参加。青や藍色のすだれや布を会場に張り巡らせ、空や水の雰囲気を演出している。同工房は7月の記録的豪雨で浸水被害を受け、復旧作業を進めており、「再出発を目指して頑張っていることを知ってほしい」としている。
入場料は一般1500円、高校生1000円、小中学生500円。問い合わせは御花(0944・73・2189)へ。