『日本人ボクサーに愚行の中国人インフルエンサーが“炎上”!契約無視の試合後に「ルールがいるのか?」と傍若無人な発言』への皆さんの反応まとめ
騒動の原因となっているのは、現地時間12月18日に湖北省武漢市で「漢武伝説の翔武争覇」と銘打たれた一戦。元WBO(世界ボクシング機関)世界フライ級王者の木村翔が、中国人インフルエンサーの玄武と対戦したのだが、その内容が目も当てられないほどに“劣悪”だったのである。
【動画】あわや命の危機!中国人選手と木村翔のエキシビションマッチの危険シーン
試合はボクシングルールに乗っ取って行なわれたはずだったが、ゴングが鳴るやいなや、玄武はルールを無視した振る舞いのオンパレード。転ばせる、蹴るだけならまだしも、2ラウンド目には、木村を抱きかかえて、頭から落とす危険極まりない技も炸裂させた。
中国の複数メディアの情報をまとめれば、木村陣営は「ボクシングルールに基づくエキシビションマッチ」として契約を締結していた。だが、試合開始直前になって大会主催者側が、「中国カンフーvs日本のボクシング」という異種格闘技戦に勝手に変更していたというのだ。
危険を察知した木村のセコンドが2回途中に止めに入った試合は、玄武の2回KO勝ち……。このあり得ない決着を含めて、中国国内でも玄武側に批判が殺到。元総合格闘家の劉文擘は中国版ツイッター「ウェイボー」で、「最もスポーツ道徳観のない試合だ」と傍若無人な振る舞いを糾弾した。
しかし、当の本人は批判も意に介していない。なんと試合後に自身のSNSで「中国が日本と闘うためにはやっぱりルールがいるのか? 俺はあいつが完全にやられるまで眠れない」と豪語。自身を批判する声には「裏切り者たちだ」と言ってのけている。
どこまで身勝手なのか。なお、今回の大会開催には、WBU世界ボクシング連盟、WKF世界自由戦闘連盟、中国国際総合格闘技連盟による共同支援が謳われていたが、18日中にすべての連盟が、「公式な書面による承認なしに実行された。関係者を装った犯罪者によって組織された違法行為だ」(WBUとWKFの声明より)と関与を否定。バリューだけを「不正に使用された」(中国国際総合格闘技連盟)としている。
カナダに拠点を構える中国紙『家園新聞』が「これは明らかな茶番劇であり、丹念に管理されてきた中国スポーツ界の国際的な評判を低下させるものだ」と訴えた今回の一件。どう弁論しようにも批判は避けられなさそうだが、今後、玄武陣営はいかなる行動を見せるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部