さじ加減がカギ!「大人に似合う"可愛い柄"の着物」甘すぎない引き算コーデ術
盛っていくのではなく、どこかでほどよく引き算をすることが、洗練された「大人可愛い」をつくるための近道です。装いのおしゃれ度を高めるためのキーポイントを3つ紹介します。
撮影=水田 学(NOSTY) ヘア&メイク=光倉カオル(ダイナミック) 着付け=小田洋子 モデル=atsuko 細谷理紗 撮影協力=ニコライ バーグマン リナストアズ表参道 ヨックモックミュージアム 『美しいキモノ』2022年秋号より
着物も帯も、近ごろ特に目に留まるのが鳥モチーフ。どこかお茶目な表情で、大人の着物姿にほんのりとした可愛らしさを添えてくれます。
お太鼓の鳥が主役のコーディネートです。着物は華やかなレモンイエロー。銀彩を小紋取り、銀糸を付けさげの柄付けで配した幅広いシーンで使えるもの。帯は黒地に水玉、3羽の鳥が刺繡された袋帯です。帯の前側には鳥が1羽あしらわれています。
着物と帯/貴久樹(tel.075-212-7677) 帯と帯あげ/渡敬
いつも女性を美しく見せ、心ときめかせてくれる赤。大人の着物コーディネートにもあらためて取り入れたい一色です。使う面積や色みを吟味して、大人可愛いを完成させて。
柔らかな鳥の子色の地に散らされたのはお化粧品やかんざしなどの愛らしい身仕舞道具。着物に馴染む優しい色合いの横段の織りなごや帯に、帯〆と帯あげでこっくりとした赤を差し、可愛らしさと秋らしさがにじむ装いに。リングでも赤を添えて。
着物/塚本呉服店 制作/野口 帯/フクオカ機業 帯〆/渡敬 帯あげ/絞彩苑種田 リング396,000円/ポメラート[ポメラート クライアントサービス]
可愛いの定番でもあり、着物の柄の定番でもある花柄。すっきりとした寒色系でまとめて、少しだけ甘さを抑えるとおしゃれ度がアップします。
デザイン化された蝶々が空にひらひらと舞うようなブルーの小紋。落ち着いたアイボリーにパステルカラーの華文を表した織りなごや帯を合わせ、さりげなく「花に蝶」の取り合わせに。帯〆は濃い色を使って引き締めるのが大人のこだわりです。
着物、帯、帯〆、帯あげすべて/田園調布・秀や バッグ89,100円/カドゥ京都 リング660,000円/ポメラート[ポメラート クライアントサービス]