入江泰吉奈良市写真美術館がメタバース上で入江泰吉の写真展を開催。アーカイヴより厳選した20数点を展示
Photography」で入江泰吉(1905~1992)の写真展「古都奈良―春夏秋冬」をスタートさせた。会期は2023年1月9日まで。
日本を代表する写真家のひとりである入江は、故郷の奈良大和路の風景、仏像、行事など約半世紀にわたって撮影してきた。その全作品約8万点を収蔵しているのが入江泰吉奈良市写真美術館だ。同館はメタバース上のブロックチェーンプロジェクト「@Decentraland(ディセントラランド)」に美術館「MANA
Nara City Museum of Photography」を開設し、アーカイヴのなかから厳選した入江の作品20数点を展示する。
本展示に先出ち、同館は今年9月、智弁学園高校写真部とともにメタバースNFT美術館においてワークショップ形式の展示を実施。高校野球をテーマに生徒たちが同館スタッフのアドバイスを受けながら仮想空間に写真展をつくりあげ、美術教育におけるメタバースの活用を行った。
同館館長の大西洋はメタバース活用の展望について次のようにコメントしている。「メタバースは黎明期ですが、当館はいち早く取り組むことで美術館として活用していきます。今回の実証実験で、当館の収蔵する入江泰吉の作品を、メタバースNFT美術館という新たな空間で、遠方の方にも楽しんでいただければと思います。また、来年度もメタバースと3Dモデリングのさまざまなワークショップを実施し、未来を担う学生達に美術館ならではの体験をしていただきます」(プレスリリースより)。