【Japan Data】日本庭園 : 米専門誌で島根県の足立美術館が20年連続トップ選出
米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」は、旅館や個人邸も含む約1000の候補地の中から、世界各国の専門家が選んだ日本庭園のランキング上位50件を毎年発表している。同誌はこのプロジェクトについて、「日本の庭を規模や知名度によらず、純粋にその美と質によって評価する初の試み」と紹介している。
2022年の1位には、20年連続で足立美術館が選出された。同美術館には建物を囲むように「枯山水庭」「苔庭」「白砂青松庭」など5万坪(約16.5万平方メートル)に及ぶ多様な庭園が広がっている。
同美術館の足立隆則館長は20年連続の1位選出について、「庭もまた一幅の絵画である―との信念で、創立者・足立全康は庭づくりに後半生を捧げました。美術館ではその遺志を継ぎ、庭師をはじめ、職員全員が一丸となって、1年365日、1日も休み怠ることなく、庭の維持管理に当たっています。そうした地道な努力が評価された結果であると思っています」とコメントしている。
2位には20年連続で宮内庁が管理する桂離宮(京都市)が選ばれた。以下、旧個人邸の山本亭(東京都葛飾区)、料亭旅館の皆美館(松江市)などが続いた。
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