3年ぶりの通常開催! 長野県松本市で恒例の『クラフトフェアまつもと』が、5月末に行われます。
今年の『クラフトフェアまつもと』は来たる5月27、28日。その日、公園の芝生広場には、陶磁、木工/漆、染色/フェルト、ガラス、金属、皮革などあらゆるジャンルの作家が全国から集まり、青空の下にずらりと作品が並ぶ。
フェアの出展作家は選考の狭き門をくぐりぬけてきた精鋭揃い。気鋭の若手からベテランの作品までが一堂に会するうえ、ものづくりの材料や道具を扱うブースもあるため、一般客はもちろん台湾や韓国などからも多くのギャラリストやバイヤーが集まり、楽しくも真剣なお買い物バトルや情報交換が熱く繰り広げられる。
公園のあちこちには、これまた選考をくぐりぬけてきた飲食系出展者もブースを構え、買い物やおしゃべりの合間にひと息つけるメニューがよりどりみどり。買い物→カフェタイム→作家とおしゃべり→ランチ、と1日中……いや2日間みっちり楽しめる充実ぶりだ。なにしろ出展者数はクラフトから飲食まで含めて300に及ぶので、むしろ2日でも時間が足りないくらいかもしれない。
さて、ひと足早く今年の作家をチェックしてみたい。
まずは人気ジャンルの陶磁器から、南アルプスの麓に〈陶房窯八〉を構える大橋睦さん。今年6回目の参加で、シャープなフォルムのなかに火や土の気配漂う器で人気が高い。
会場となる〈あがたの森公園〉の落ち着いた雰囲気が好きで、「そこに集うクラフトが大好きな人たちとの時間は、心から充足感を味わえる」と、今回の出展も楽しみにしているそう。
「細部にもこだわり、美しくて使いやすい器づくりを心がけています」という言葉どおりの使い勝手よくテーブル映えする器が、今年もさまざまに並ぶ予定だ。
次は金属分野で、4回目の出展となる守田詠美さん。金属工芸を学んでいた学生時代から毎年訪れ、4年時には実行委員になってしまった、生粋の「クラフトフェアまつもと」ファンでもある。