【秋の着物コーデ】風合いで多彩な「織りの着物」洗練度アップのポイント3
織りの魅力を効果的に引き出すために、まずは生地のもつ風合いを見極める必要があります。装いのおしゃれ度を高めるためのキーポイントを3つ紹介します。
撮影=熊澤 透 ヘア&メイク=平元敬一 着付け=奥泉智恵 モデル=松島 花 撮影協力=新丸ビル 三菱地所 丸の内ブリックスクエア 三菱地所 『美しいキモノ』2022年秋号より
スタンダードな織り模様である縞・格子も、平織ではない凝った織り技法のものを選ぶことで、繊細な表情が生まれ、装いもアップグレードします。
青みを帯びたグレーの濃淡が美しい、植物染めによる縞の着物。経緯ともに生糸を用いた、高機による綾織の生地は、凝った織りの風合いとともに上品なツヤと張りを持ち、ワンランク上の装いを作ります。銀杏の染めなごや帯を合わせて、秋の薫りを添えた装いに。
<写真>着物/銀座もとじ和織 帯/銀座もとじ和染 制作/湯本エリ子 帯〆/さんび[荒川] 帯あげ/みふじ[加藤萬] ピアス280,500円 リング333,300円2点とも/タサキ
高度な技によって、まるで絵を描くように自在に模様を織り表した着物。その精緻な表現は、まとう人に個性と洗練された華やぎを添えてくれます。
異国のタイル装飾を思わせる、しゃれた菱模様をランダムに織り表した御召。グレー地の着物には、ブルーの横段模様のシンプルな織りなごや帯を合わせ、シックで都会的な雰囲気を醸し出す装いに。濃いブルーの帯〆をアクセントに利かせて。
<写真>着物/秦流舎 帯/織楽浅野 帯〆/龍工房 帯あげ/渡敬 ピアス479,600円 リング445,500円2点とも/タサキ バッグ137,500円/トリー バーチ[トリー バーチ ジャパン]
パーティなどの集まりで、染めではなくあえて織り絵羽を選ぶという贅沢。着物上級者としての余裕を醸し出すことができます。
クリーム地の裾模様に、薄茶の鱗を織り表した久米島紬。真綿紬ならではの、ふっくらした生地の風合いが、モダンなデザインの着物を優しい印象に仕上げています。モスグリーン地のぶどう唐草模様の織りなごや帯で、大人らしい個性を演出して。
<写真>着物と帯/京都きもの市場 帯〆/渡敬 帯あげ/みふじ[加藤萬] リング792,000円/ポメラート[ポメラート クライアントサービス] バッグ277,200円/トッズ[トッズ・ジャパン]