熊谷市ゆかりの武将魅力満載 図書館がデジタルライブラリー
直実については諸説あるが、永治元(1141)年に現在の市中心部の熊谷寺に当たる熊谷館に生まれた。武将としては「日本一の剛の者」、仏門に入ってからは「坂東の阿弥陀仏」と称され、建永2(1207)年に熊谷の地で没したとされる。
デジタルライブラリーでは国内各地に残る直実が参戦した戦いや、蓮生ゆかりの寺院に史跡、伝承などを紹介。関連する歌舞伎や錦絵、小説などのほか、「クマガイツバキ」「クマガイウオ」といった直実の名前を冠した動植物についての解説もある。
また熊谷図書館で保管する関連文献のデータベースも備え、目録や概要を閲覧できるようにした。直実をモチーフにした市のマスコットキャラクター「ニャオざね」など最近の話題も盛り込み、見る人を飽きさせないよう工夫している。
熊谷図書館では「市内外から可能な限り史料や絵画などの関連資料を集めた。直実、蓮生法師の魅力をウェブ上で楽しんでほしい」としている。