『「佐渡金山」のイチャモンに屈するな! 不可解すぎる韓国の主張…本当に「強制動員労働の現場」だった? 「河野談話」に匹敵する大失敗の予感』へのユーザーの意見まと
【写真】世界文化遺産への登録をめぐり、揺れる佐渡金山
野党質問への〝逃げの答弁〟ならまだしも、自民党三役(=高市早苗政調会長)への答弁だ。そこまで言っておいて、推薦をしなかったなら、この外相は〝その場しのぎだけの答弁者〟となる。
しかし、外相の人品・資質よりも、はるかに大きな問題がある。
韓国側の主張を認めるような流れのなかで推薦を見送れば、諸外国から「日本には後ろめたいところがあるのだろう」と疑われる。
韓国は「安倍晋三政権とは違って、岸田文雄政権はイチャモンをつければ折れてくる」と見て、あらゆる分野で対日攻勢をかけてくるだろう。
推薦見送りは、慰安婦問題に関する「河野談話」に匹敵する大失政になりかねない。
「佐渡島の金山」への韓国側のイチャモンは、「強制動員労働の現場だった」というものだ。そんな場所を「日本政府は世界遺産に推薦してはならない」と主張する。
本当に「強制動員労働の現場」だったのか。
朝鮮日報(2022年1月20日)に、佐渡島の強制動員労働の被害者の娘2人(82歳と77歳)の話が載った。
2人の父が佐渡島に入ったのは1940年だった。つまり、徴用令が朝鮮人に適用される(44年9月)前のことだ。父は生まれたばかりの長女ともに佐渡島へ…。
エッ⁉ ちょっと待て。「日本の強制動員労働とは、妻子も一緒に連行したのか」と尋ねなくてはならない。高給目当ての「押しかけ応募工」だった可能性が高い。
長女は「奴隷のような待遇だった」という話を具体的に述べている。小学生前の見聞を、82歳になっても鮮明に記憶しているとはスゴーイだ。
それよりも、そうした環境にいた父親が、佐渡島で2女と3女をもうけた事実に着目せざるを得ない。やはり、「エッ⁉ 奴隷のような待遇なのに?」と尋ねたくなる。
戦時の混乱で、朝鮮人を含む労働者に月給が支払われなかった一時期があった。しかし、その金額が後に供託された証拠が日本には残っている。「強制動員労働させられた奴隷」は月給をもらっていたのだ。
日本に来たために奴隷のようなひどい目に遭ったというのに、戦後も日本に住み続け、現に娘たちも日本にいるのは、日本人の感覚からすると、どうにも不可解すぎる。
韓国が慰安婦関連資料のユネスコ登録を目指した際、日本は「関係国が合意しない限り申請しない」という制度導入に中心的役割を果たした。このため、外務省は「佐渡島の金山」の推薦に消極的だと日韓双方のマスコミは伝えている。
しかし、慰安婦関連資料が登録を目指したのは「世界記憶遺産」(Memory of the World)であり、「佐渡島の金山」が登録を目指すのは「世界文化遺産」(World Heritage)だ。基本的性格が異なる。
岸田首相周辺からは「日本政府が推薦すると、韓国が日本に対する悪宣伝を展開しかねない」との見方が伝えられている。甘い見方だ。
イチャモンを付けられることを恐れて推薦を見送れば、「悪罵の大国」はますます図に乗って、世界中で対日悪宣伝を進めるだろう。
今さら官房副長官が「韓国の主張は受け入れられない」と述べたところで、日本が韓国のイチャモンに屈したとの見方を、どうして払拭できようか。
宮沢喜一首相と河野洋平官房長官(ともに当時)の〝宏池会コンビ〟が1993年、簡単にだまされて(=もしかしたら、だまされたふりをして)犯した大失策を想起しなくてはならない。
「ケンカするのは怖いから嫌だよ」
岸田首相と林外相の〝お公家さんコンビ〟は、同じ轍を踏もうとしているのではあるまいか。