福島・帰還困難区域内の展覧会一部が初めて一般公開へ。小泉明郎が作品を展示
Follow the Wind」(以下、DFW)だ。
DFWはChim↑Pom from Smappa!Groupが立案し、艾未未(アイ・ウェイウェイ)、グランギニョル未来(椹木野衣、飴屋法水、赤城修司、
山川冬樹)、ニコラス・ハーシュ、ホルヘ・オテロ=パイロス、小泉明郎、エヴァ&フランコ・マッテス、宮永愛子
、アーメット・ユーグ、トレヴァー・パグレン、タリン・サイモン、竹川宣彰、竹内公太といった国内外のアーティストが参加するもの。震災直後に避難した住民から借り受けた複数の場所に作品が設置されているが、避難指示が解除されないかぎりは見ることができない、という展覧会だ。
この展覧会のうち、一部である小泉明郎の作品が、今年10月末より17日間限定で公開される。これは、今年8月に双葉町の一部地域で避難指示が解除されたことで可能となったもの。小泉は福島県双葉町内の会場で、ビデオインスタレーションとサウンドワークを公開。故郷を追われることの意味と、故郷に帰るか帰らないかの選択の難しさについての複雑な想像を中心に据えるものだという。
今回の小泉の作品は、DFW12組のアーティストプロジェクトのうち、一般公開される最初のプロジェクト。帰還困難区域は依然大きく残っており、他の作品がいつ鑑賞可能になるかは不明だ。