サミット・ワーキングディナーのメインは幻のブランド「比婆牛」 広島の食材で贅を尽くした和のおもてなし
テーブルを飾った料理の品々。
牡蠣に湯来町(ゆきちょう)のキャビアのせ。車海老酒盗漬や白子最中。鯛やうど。デザートには三次(みよし)市のコメを使った雷おこしと、もみじ饅頭が添えられ、広島の食材を中心としたメニューとなった。
メインには、“幻”の和牛と言われる「比婆牛(ひばぎゅう)」に赤ウニを添えたものや穴子寿司がお膳を飾った。
サミット最終日。国際メディアセンターのPRブースに長い行列が…。お目当ては、その「比婆牛」。
ワーキングディナーに登場し、すでに国内外の記者たちにその名が知れわたっていた。
庄原市の担当者:
比婆牛がより発展していけばと思っています。大変ありがとうございます
関係者によると、首脳たちは比婆牛を含め、ほぼすべてを喜んだ様子で食べきったということ。
世界の要人たちも舌つづみを打った比婆牛。“幻”と言われる理由が主な産地・庄原市にあった。
比婆牛の始まりは180年前で「たたら製鉄」で使われた役牛が肉牛に転換したことがきっかけ。
1980年代には和牛の日本一を決める品評会で2連覇するなど、地場の血統を守り、口どけの良さが特徴で、すっきりとした味は高い評価を受けてきた。
しかし、近年は後継者不足などが原因で、限られた頭数だけが地元を中心に流通し、ほとんど市場には出回らない超レアな和牛となった。
庄原和牛改良組合・山岡芳晴組合長:
これから貴重な比婆牛を少しでも増やしていくことを願っている状況。非常に今回は喜びと感動でございました
G7の首脳たちに振舞われ、再び脚光を浴びた比婆牛。
これをきっかけに注目度が上がることで、後継者不足が解消され、名門ブランドの復活に弾みがつくことが期待されている。
(テレビ新広島)