『東京ビエンナーレ 2023』が夏から開催へ。つくるプロセスも見せます!
2021年に第1回が開催された『東京ビエンナーレ』。2回目となる『東京ビエンナーレ 2023』は7月から11月にかけて行われる。場所は千代田区・中央区・文京区・台東区にまたがる東京都心北東エリア。歴史的建造物や公共建築、遊休化した建物などが会場だ。
今回は「リンケージ つながりをつくる」がテーマとなっている。単にアートを展示するだけでなく、訪れた人と開催エリアに住み、働く人々とが「つながる」、あるいは時間を超えて過去と未来をつなぐことが目的だ。
たとえばアーティストの西尾美也らによるプロジェクト「バスローブ:100年分の服」では神田の「海老原商店」を拠点に、服の図書館のような「パブロープ」(パブリック+ワードローブ)を展開する。「海老原商店」は今からちょうど100年前に起きた関東大震災後の復興期に建てられた建物。服を通じて100年の時間を未来へつなげる。
「宝石の街」御徒町では「東京ビエンナーレ」のプロジェクトディレクター、小池一子らとジュエリー専門店や職人を訪ね、自宅に眠っている古いアクセサリーをコンテンポラリー・アクセサリーに作り替えてもらう。ジュエリーが創造される過程を再発見できる。
都市での「農」をもっと楽しいものにしたい。そんな考えをもとに活動している「Tokyo Urban Farming」は農とアートがクロスするような体験を展開する。今のところ移動型ファーム「MOBILE FARM」や「食べられるアート」体験などを行うことを考えている。
展示は9月23日から11月5日の秋会期に行われるが、それに先だって7~9月の夏会期には「プロセス公開」が行われる。夏、秋会期ともに入場は無料だ。気が向いたときにいつでも、子ども連れでも一人でも立ち寄ることができる。
また「市民でつくりあげる国際芸術祭」を標榜する「東京ビエンナーレ」ではクラウドファンディングを募集している。リターンはディレクターと巡るツアーなど。芸術祭を通じて地域とより深く関わることができる試みだ。
会場:東京都心北東エリア(千代田区、中央区、文京区、台東区の4区にまたがるエリア) 歴史的建築物、公共空間、学校、店舗屋上、遊休化した建物など(屋内外問わず)(2023年3月時点)。【夏会期:プロセス公開】2023年7~9月【秋会期:成果展示】2023年9月23日~11月5日。 ※現在、クラウドファンディングを実施中(2023年4月28日まで)。詳細は にてご確認を。