香取慎吾が3年ぶりの個展に込めたアーティストとしての願望とは
2018年パリ・ルーブル美術館で開催された自身初の個展、そして2019年に東京で開催された日本初個展から約3年。香取慎吾の国内2度目となる個展『WHO AM I―SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR―』の開催が決定した。渋谷ヒカリエで12月7日から来年1月22日まで開催され、その後は全国の主要都市を巡回する予定。このたび記者発表会が開かれ、香取が開催に向けての意気込みを語った。
──3年ぶりの個展開催に込めた想いは?
「絵を描くことが好きで、子どもの頃からずっと絵を描いているのは、人に見てもらいたい、いいねぇって素敵だねぇって言ってもらいたい、だから描いているという部分があります。また個展を開きたい……そのために3年間、ほかの仕事を頑張ってきました(笑)。今年は渋谷ヒカリエの開業10周年記念のロゴマークを僕が制作させてもらっていて、そんな場所で個展を開催できるというのを、とても嬉しく思っています」
──出展作品と、今回のタイトル『WHO AM I』について
「先ほど出展作品を決めたんですが、聞いたら198点だと。なので、今からあと2点新しく描きます、なんで200点にしなかったんだろう(笑)。前回の個展でも出展したものが100点くらいありまして、さらに100点近くは今回初出展です。最近まで草彅剛と舞台をやっていたんですが、その期間中にも描いていました。舞台が終わったら劇場からアトリエに行って描いて。大きいもので3メートルくらいの作品もあります。舞台の千秋楽あたりでもずっと描いていました」
「僕は何者なんだろう……そんな思いがずっとあっての『WHO AM I』なんです。自分は誰なんだろう、それが香取慎吾をやっていて楽しいところなんです。お芝居をしたりバラエティでお笑いをしたり、音楽、そして絵を描いて個展をさせてもらったり……いろいろな自分になる僕が、“自分は誰?”って言いながら、笑顔いっぱいの自分がいることが誇らしくて、それが嬉しさで楽しさでもあります。また、ちょっとマイナスな面で言うと、ふと自分が何者なんだろうって分からなくなる時もあって。そんなものが僕の絵の中に詰まっているんです。だから“皆さんが知っている慎吾ちゃん”を見られる絵もありますし、この絵香取慎吾が描いたの!? っていう“皆さんの知らない香取慎吾”も見られる個展になっていると思います」