天守のてっぺんで夜景を肴に乾杯 究極の非日常を味わえる「城泊」は2人1泊100万円の予定【広島発】
殿様の衣装を着て福山城へ”入城”したのはオーストラリア人でインバウンド観光アドバイザーのクリス・グレンさん(54)とアメリカ人のラス・エバートさん(51)。
YouTube動画:
どうもどうもどうもラジオDJ、そして城マニアのクリス・グレンです
クリスさんは名古屋市に拠点を置き、外国人観光客受け入れのためのコンサルティングのほか、SNSなどを使って日本の魅力を世界に発信している。趣味は戦国史や甲冑武具の研究で大の城好き。
築城400年を迎え、当時の姿に復元する「令和の大普請」を終えた福山城。
福山市は装いを新たにした城を観光に活かそうと、城に泊まる「城泊」と城主気分を味わえる体験メニューを計画中。実際に始まれば、愛媛県の大洲城や長崎県の平戸城に続き全国で3例目となる。
2人が宿泊するのは福山城本丸の月見櫓。
これまではイベントなどで使ってきたが、ベッドを置いて宿泊できるようにした。
初代藩主・水野勝成が愛した能を堪能した2人。
夕食は地元食材を活かした料理で、中でも2人が興味を示したのは「クワイ」。
シェフ:
実は芽が出ているのが「芽が出る」ということでお祝い事、お正月のおせち料理に出されるんです
クリス・グレンさん:
ちょっと甘さがある、食べやすい。これは美味しいです
ラス・エバートさん:
ごめん、クワイもう一本いい?…冗談、冗談!
福山名産のクワイ、気に入ったようだ。
食事を終えた2人が向かったのは天守の最上階。
クリスさん、ラスさん:
乾杯!
琴と尺八の生演奏を聞きながら、眼下に広がる夜景を肴に酔いしれる贅沢さ!
クリス・グレンさん:
殿さまの気分を感じることができます。普段できない体験だから、外国人観光客は好きだと思います。日本人も喜ぶと思います
そして翌朝、朝食を食べたクリスさんとラスさんは伏見櫓で、城を守るために壁に開けられた鉄砲用の穴「狭間(さま)」を見学し「城泊」は終了した。
クリス・グレンさん:
ほとんどはいいプランだと思います。食事を食べるときに、皿のどこからスタートしたらいいのかなど、マナーを優しく説明されると安心な気持ちになる。
クリス・グレンさん:
宿泊する月見櫓の中にお風呂がないこと、それが少しマイナス。だけどヨーロッパ人もアメリカ人も日本を見たい、味わいたい、体験したいから、これからがチャンスです
超贅沢な”非日常“を味わうことができる福山城の「城泊」、現時点で値段は決まっていないが2人1泊100万円程度になるとみられている。
福山市は2022年度中に2回実証実験を行う予定で、スタートは2023年度以降になる見込み。
(テレビ新広島)