大学生の9割「海外留学未経験」 4年度全国学生調査
調査対象は全国532大学の2年と4、6年、148短大の2年生以上で、昨年11月~今年1月にインターネットを通じて実施。約10万7千人が回答した。
学生生活を通じて外国語を聞く力・話す力が「身についていない」「あまり身についていない」としたのは大学で61%、短大で64%だった。また5日以上のインターンシップを未経験としたのは大学で81%、短大で61%だった。
全国学生調査は中央教育審議会の提言を受けて実施が決まった全国の大学生を対象にした調査。学生目線で教育の実態を把握し、大学での学習環境の改善や政府施策への活用を目指すもので3回目の試行実施となった。
来年秋に予定している4回目の試行実施では、回答率が1割程度と低調だった今回の45項目から質問を絞り込んだ上で全国の大学への共通質問とする。そこに各大学が個別質問を加える方式とし、大学ごとに課題を検証できるようにする。文科省は7年度から本格実施に移行する方向だが、学生や大学側への負担を配慮して隔年での調査となる見込み。