故・ヴァージル・アブローが〈カッシーナ〉と手がけたモジュラー家具が発売!
11月17日、〈カッシーナ・イクスシー〉は、ヴァージル・アブローによる新作《モジュラー・イマジネーション(MODULAR IMAGINATION)》を発売する。
《モジュラー・イマジネーション》は、2020年11月に41歳の若さで夭逝した、ヴァージル・アブローが死の直前に完成させたアイテムだ。大きさの異なる2つのブラックブロックで、今年6月に開催された『ミラノ・デザイン・ウィーク2022』で、〈カッシーナ〉が発表し、話題を呼んだ。アブローは、〈カッシーナ〉とタッグを組み、モジュール性のデザイン的意味を問いながら発展させるこのユニークなプロジェクトの構想を練ったという。
サイズは、大きいほうが幅780 ×奥行450×高さ450mm、小さいほうは幅450×奥行450×高さ450mm。ブロックは硬質でインダストリアルな外観をもちながら、ソフトな手触りで、でやや弾力もある。家庭内にも公共のスペースにも違和感なく溶け込むように、工業製品を彷彿させるデザインを踏襲。それぞれ単体で、シートやサイドテーブルとして使用可能だ。オレンジ色の円筒形のパーツをユニットの間にはめ込み、2つ以上のブロックを連結させることで、オットマンやベンチ、テーブルとして使うこともできる。
パーツは簡単に分離できるようにするなど、SDGsにも配慮した。足元の破線は、生物由来のポリオールを含むソフトポリウレタンの張り地をリサイクルされた木製の芯材から切り離し、その構成要素を回収・リサイクルすることができる場所を示している。
なお、発売日の11月17日から〈カッシーナ・イクスシー〉各店でスタートする、クリスマス展示に合わせ、6月のミラノ・デザイン・ウィークで発表された際にも用いられた、オレンジ色をキーカラーにしたスペシャルな展示を実施する予定だ。