『斎藤佑樹氏、政治家転身の可能性「ないです」 株式会社斎藤佑樹設立から1か月…単独インタビュー後編』へのみんなの感想まとめ
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早大に進学せず「高卒即プロ」だったら、もっと活躍できていた―と考える野球ファンは多い。自身の見立ては違うという。
「甲子園だけを見ると確かに良かったですけど、甲子園がなかったら、別にたいした選手じゃなかった。甲子園で一躍『時の人』になり、それに踊らされて行く方向を間違ったら、人生も失敗していたと思います。大学で経験を積んだ方がいいという選択は、間違っていなかったと思うんです」
社会現象となった「ハンカチフィーバー」を今、冷静にこう振り返った。
「ハンカチを使ったことで、野球選手じゃないところにフォーカスされたのも嫌だった。それを落ち着かせるために、野球人として認めてほしくて、大学を選んだというのもありました。あのフォーカスのされ方がなかったら、即プロに行っていたかもしれません」
11年間の現役生活、日本ハム一筋を貫いた。
「特に後半はファイターズでプレーできることが幸せでした。関東の人間ですし、ジャイアンツをテレビで見て育ちましたから、『ジャイアンツに行ったらどうなっていたんだろう』とか、考えたことはあります。でも年々やっていくにつれ、自分が一番ファイターズのファンになっていきました」
早大3年の頃には講演で「将来は政治家になりたいと思っています。一つの夢です」と語ったことがある。今でも週刊誌やネット上では、政治家転身のウワサが絶えない。ぶっちゃけ、可能性はありそうですか?
「本当に僕は覚えていないんですけど、大学の頃、ナマイキなことを言ったんでしょうね。可能性は…ないです(笑い)」
◆斎藤 佑樹(さいとう・ゆうき)1988年6月6日、群馬・太田市生まれ。33歳。早実3年時に春夏連続で甲子園出場。夏は決勝で駒大苫小牧との延長15回引き分け再試合を制して優勝。早大では東京六大学リーグ通算31勝15敗で、リーグ史上6人目の30勝&300奪三振。10年ドラフト1位で日本ハム入団。21年10月に引退。プロ通算89試合に登板し15勝26敗、防御率4.34。176センチ、77キロ。右投右打。報知新聞社