日本で32年ぶり! ガブリエル・シャネルの大回顧展が〈三菱一号館美術館〉で始まります。
「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれるガブリエル・シャネル。そんな彼女のクリエイションだけでなく、服飾史にとどまらない社会的影響までをも一堂に展覧する『ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode』が〈三菱一号館美術館〉にて開催される。
日本では32年ぶりの本格的なシャネルの回顧展となる本展は、ファッションの殿堂である〈ガリエラ宮パリ市立モード美術館〉および〈パリ・ミュゼ〉が主催の国際巡回展。戦後に流行したスーツや、リトル・ブラック・ドレス、イヴニング・ドレスなどそれぞれの時代を象徴する服飾作品をはじめ、時代を超えて世界中で愛され続ける《シャネル N°5》の香水瓶、ブランドのアイコンともいえる《》バッグなど、シャネルの哲学を体現する代表的なアイテムの数々が並ぶ。
婦人用の帽子デザイナーとしてキャリアをスタートさせたガブリエルは、モード界に進出すると自らがファッション・アイコンとなり、1920年代以降の活動的な新しい女性像を先導する存在となった。快適さ、実用性、着心地の良さを追求しつつ、エレガントな美しさをまとったアイテムたち。彼女の後に続く多くの女性たちに支持され、モード界のみならず社会全体に新しい風を吹かせた。
貴重な作品と資料を通してガブリエルの功績を振り返り、シャネルの世界を存分に堪能できる展覧会となっている。