水沢農業高校で恒例の田植え競技会
水沢農業高校がある奥州市は岩手県を代表する穀倉地帯。競技会は稲作の基本である田植えを将来の日本農業を担う生徒たちに体験させるとともに、農業関係者やPTA、地域住民と親睦を深めるのがねらい。
コロナ禍で外部からチームを招く選手権大会は4年ぶりの開催。競技会の様子を一般に公開するのも4年ぶりで、好天に恵まれた会場には多くの農業関係者や地域住民が訪れた。
競技会は苗の束から3本ずつ取り分けた苗を1人が8メートル(幅30センチ間隔、縦17センチ間隔、深さ3センチ)にわたって手植えし、これを11人がリレーした時間と正確さを減点法で審査する方式。
慣れないと苗を3本取り分けるのからして難しく、逸る気持ちと裏腹にぬかるむ泥に足をとられ、屈んだ腰も重くなる。悪戦苦闘する生徒の中で、快調な手さばきで高校の部の優勝に貢献した高橋帆乃伽さん(17)=農業科学科3年=は「今年は優勝を目指してきた。この3年間で最高の手植えができた」と笑顔で話していた。