『阿部慎之助失速で、桑田真澄、元木大介が猛追…巨人監督レース、原辰徳の次は誰に?』へのみんなの感想まとめ
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「原監督は19年のシーズン終了後に阿部慎之助(42)を引退させ、帝王学を授けるために二軍監督に就かせた。この時点では今オフの監督交代が織り込まれていたのです」(番記者)
なぜスムーズに“禅譲”が進まなかったのか。
「阿部さんはミスをしたら厳しく叱責したり、罰走をさせたりと、二軍選手を萎縮させていた。その体育会気質が読売新聞本社筋から良く思われておらず、一軍監督としては時期尚早と判断されたようです」(同前)
結果、巨人軍の次期監督戦線は混沌模様に。来季のベンチには阿部慎之助一軍作戦兼ディフェンスチーフコーチ、元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(49)、桑田真澄投手チーフコーチ(53)と3人の「チーフ」が並ぶことになった。
「あえて『チーフ』という異例の肩書きを持たせたのは、この3人に競わせるという球団側の姿勢の表れです」(スポーツ紙デスク)
そのチーフたちは早くも自分の色を見せ始めている。「若い選手たちにきちんとチャンスを与えてくださいよ」と阿部コーチ 大本命から一歩後退した阿部コーチは守備部門を統括するが、「10月まで二軍監督だったことで、原監督から若手の伸び悩みの責任を厳しく指摘されていました」(前出・番記者)。
ただ、同情すべき点も。
「一軍で勝負できる状態まで上げた若手が、打席や登板機会をほとんど与えられずに二軍に落とされたことが何度もあった。そのため、『若い選手たちにきちんとチャンスを与えてくださいよ』と反論するなど、原監督にも直言を辞さない姿勢になっています」(同前)
一方、桑田コーチは今季、投手陣の疲弊を招いて批判された、原監督肝入りの“中5日”の先発ローテーションについてこう発言。
「すごくいいこと。『中5日で息切れが』という記事も読んでますけど不思議ですよ。そんなに投げられない人は、プロ野球選手にならない方がいいんじゃないかなと思いますけど」
と、ボスの方針に追随していく姿勢を示している。
また、元木コーチは「若い選手が出てこない。レギュラーを取ると思ってやらなきゃ。結局『坂本(勇人)、丸(佳浩)、頼むね』となる。スキを見せたら代わりがいる、とベテランが思うようなチームじゃないと」と二軍戦力からの突き上げ不足を指摘。阿部コーチに対して“牽制球”を投げている。
「原さんは批判の矢面に立つ監督を早く辞めて、GM職に専念したがっている」と前出のデスク。まとまれば強い“三本の矢”だが、思わぬ火種にもなりかねない。「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年12月16日号