【瀬戸内国際芸術祭2022】直島|地元出身の写真家の生涯に思いを馳せる。
下道基行《瀬戸内「中村由信と直島どんぐりクラブ」資料館》
もとパチンコ店だったところを西沢大良がリノベーションした建物では、2019年から下道基行が瀬戸内海地域の歴史や民俗について直島の人々や専門家たちとリサーチ・展示し、語り合うプロジェクト《瀬戸内「 」資料館》を行っている。「」の中には毎回の調査・展示のテーマが入る。
今年の夏会期は直島出身の写真家、中村由信をテーマに彼の残した写真や書籍を展示している。民族学者、宮本常一とも交流があった中村は戦後の直島で、記録しなければ忘れられていく日常の一コマを撮り続けた。
会場には中村の師だった緑川洋一や、中村が所属していた直島の写真団体「直島どんぐりクラブ」が撮影した写真も並ぶ。秋会期からは隣接するもと焼肉店だったスペースも「資料館」の活動の場になる予定。陶芸の制作や、子どもたちと一緒にアートや直島の歴史について考える“塾”のような活動を準備している。
”アートの聖地”として世界的に知られる島。〈ベネッセハウス ミュージアム〉などに加えて安藤忠雄〈ヴァレーギャラリー〉、〈杉本博司ギャラリー 時の回廊〉などが加わった。
記事一番上の写真は直島、宮ノ浦港の〈海の駅「なおしま」〉(妹島和世+西沢立衛/SANAA設計)と草間彌生《赤かぼちゃ》。
直島へのアクセスは「高松 – 直島(宮浦)」「宇野 – 直島(宮浦)」「宇野 – 直島(本村)」「高松 – 直島(本村) – 豊島(家浦)」「高松 – 小豆島(坂手) – 小豆島(土庄東) – 直島(本村) – 男木島」など複数の航路があるが、本数に限りがあるため、詳細は公式サイトにてご確認を。
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