藤井棋聖の挑戦者は渡辺二冠か永瀬王座か ヒューリック杯棋聖戦挑戦者決定戦始まる
両者による挑戦者決定戦は2期連続、2度目。
渡辺二冠は前期、挑戦権を獲得して棋聖奪還に向けて五番勝負で藤井棋聖に挑んだが、敗れた。永瀬王座は3期連続の挑戦者決定戦で、第91期では当時七段だった藤井棋聖に屈した。
渡辺二冠は今期、決勝トーナメントから出場し、島朗九段(59)、三浦弘行九段(48)、久保利明九段(46)にそれぞれ勝ち、挑戦者決定戦に進出。4期連続、6度目の五番勝負出場を目指す。
一方の永瀬王座も決勝トーナメントから登場。丸山忠久九段(51)、西田拓也五段(30)、佐々木大地六段(26)をそれぞれ下し、挑戦者決定戦に駒を進めた。勝てば6期ぶり、2度目の棋聖挑戦となる。
両者のここまでの対戦成績は渡辺二冠19勝、永瀬王座6勝。渡辺二冠が大きく勝ち越している。
振り駒の結果、渡辺二冠の先手で対局が始まった。渡辺二冠は初手で1分考え、角道を開ける歩を突いた。対する永瀬王座はノータイムで飛車先の歩を進めた。先手の渡辺二冠が矢倉を志向した。
持ち時間は各4時間。昼食休憩を挟み、同日夜には挑戦者が決まる。