村上隆の国内8年ぶりの個展。京都市京セラ美術館で来年開催
村上隆は1962年東京都生まれ。アーティスト、キュレーター、コレクター、映画監督、有限会社カイカイキキ創業者といった様々な顔を持つ。93年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士論文は『美術における「意味の無意味の意味」をめぐって』で、同大日本画科初の博士号取得者となった。日本美術の平面性とアニメーションなどの現代文化を接続させた「スーパーフラット」セオリーの提唱者であり、日本を代表する現代美術家として国際的なアートシーンでも高い評価を得てきた。
本展は2023年度に同館が開館90周年を迎えることを記念したもの。東日本大震災の記憶も新しい2015年に開催された「村上隆の五百羅漢図展」(森美術館)では、全長100メートルに及ぶ大作《五百羅漢図》を公開したが、本展はそれ以来8年ぶりの国内個展となる。
本展のために京都とその歴史を参照した新作も構想しているという村上。東京以外では初となる個展として、期待が高まる。