司馬遼太郎生誕100年 沢木耕太郎さんが姫路で講演 司馬さんの業績しのぶ
沢木さんは「紀行の方法」と題して講演。全43巻ある「街道をゆく」について「うち13巻が海外を題材にしているのはすごい」と述べた。
シリーズの「北のまほろば」や「南蛮のみちⅡ」などを挙げて「司馬さんの膨大な知識に裏打ちされた人や土地に対する節度ある好奇心と想像力が、柔らかな文章を作り出している」と、作品の魅力を語った。
司馬遼太郎記念館(大阪府東大阪市)の上村洋行館長も壇上に立ち「司馬作品が未来に読み継がれてほしい」と語った。
姫路市は司馬さんの祖父の出身地。姫路文学館は館内の司馬遼太郎記念室で、司馬さんの自筆の書やはがきなどを11月26日まで期間限定で公開している。