アートの饗宴『六本木アートナイト2022』開催。70組による100のプログラムが六本木を彩る!
『六本木アートナイト2022』の全プログラムが発表された。今年のテーマは「マジカル大冒険 この街で、アートの不思議を探せ!」。メインプログラム・アーティストを務めるのは村上隆だ。
その村上がキュレーションするのは、アーティスト12組と「ドラえもん」が豪華コラボを果たす企画。自身もアーティストのひとりとして参加し、国民的キャラクターにアートの魔法をかける。村上が声をかけたアーティストの顔ぶれもユニークだ。ob、細川雄太、Mr.といった現代アーティストに混じって、村田森のような人気陶芸家も参加。作品は〈六本木ヒルズアリーナ〉、〈東京ミッドタウン〉、〈国立新美術館〉、〈ラピロス六本木〉の4か所に展示される。
六本木ヒルズの注目作は、デザインエンジニア・吉本英樹が率いるTANGENTのインスタレーション《INAHO》。第一回レクサスデザインアワード受賞作品を受賞し、TANGENTの名を世界に知らしめた作品が、日本で初めて一般公開される。ほかにも、ノラ・デザイン コレクティブの映像作品《つかの間》や、檜皮一彦の大規模な立体作品《HIWADROME TYPE ε》が〈六本木ヒルズ〉を非日常の空間に変貌させる。
〈東京ミッドタウン〉をジャックするのは、ローレンス・ウィナーによる六本木をテーマにした新作。キムスージャの彫刻作品《演繹的なもの》やmagmaの立体コラージュ作品《ROCK'N》なども出現し、ここでもまたアートの力によって街の見え方ががらりと変わる。
六本木エリアの美術館でも、見応えのあるプログラムが開催中だ。〈森美術館〉の企画展『地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング』は“ウェルビーイング(より生きること)”がテーマ。パンデミック以降の新たな時代の生き方を提示する。
〈21_21 DESIGN SIGHT〉では、2021年9月に実現した、現代美術作家クリストとジャンヌ=クロードの凱旋門のプロジェクトを紹介。〈新国立美術館〉では、李禹煥の回顧展からルートヴィヒ美術館展、若手アーティスト、今井俊介のインスタレーションまで、国も時代も異なる作品が交差する。