柔らかく神秘的な光を放つ、ラリック×ピエール=イヴ・ロションの新作照明。
ロンドンやフィレンツェの〈フォーシーズンズ・ホテル〉やパリの〈シャングリラホテル〉など、ラグジュアリーな空間を数多く手がけてきた、フランスを代表するインテリアデザイナーのピエール=イヴ・ロション。空間デザインを担当したロンドンのクラシックホテル〈ザ・サヴォイ〉のエントランスに〈ラリック〉の《ポワソン・ファウンテン(魚の噴水)》を採用するなど、コラボレーションをする前から〈ラリック〉のプロダクトにリスペクトを示してきた。
1888年に〈ラリック〉を創業者したルネ・ラリックは、ジュエリーデザイナーとしてキャリアをスタートし、その後、ガラス工芸の道へ進んだアーティスト。ガラスとメタルという2つの異なる素材を結びつけ、照明や建築、家具に新たな表現方法をもたらした功労者である。
彼の芸術性に触発されたピエール=イヴ・ロションは、ルネ・ラリックが1930年代に制作した照明《ペルル》にインスパイアされたシグネチャーコレクションをリリース。同じ名前を冠した《ペルル シャンデリア》は、キャンドルを模したクリスタルガラスが整然と並ぶ優雅なライティングで、メゾンの持ち味であるサテン仕上げのストライプガラスと頂部を丸く磨いたカボションが目を引く。
今回発表されたのは《ペルル シャンデリア》から派生した2種類の照明。繊細で厳かなキャンドルのシルエットを際立たせた置き型の《ペルル ルミナリィ》と、壁掛け専用の《ペルル ウォールランプ》だ。サテンクリスタルから柔らかな光を放つ《ペルル ルミナリィ》は、充電式リチウム電池を搭載。フル充電で最大60時間使用できるので電源の場所を気にせずに置くことができ、美しいシルエットはオブジェとしても楽しめる。
二人のデザイナーの美意識が凝縮された〈ペルルコレクション〉の新作。昼間はオブジェとして部屋に華を添え、夜は温もりのある灯りを放ち穏やかな気持ちにさせてくれる。まるでジュエリーのように、空間をラグジュアリーにアップデートしてくれる存在だ。