荒川修作+マドリン・ギンズ《意味のメカニズム》が13年ぶりの全作品公開へ
全作品127点一挙公開 少し遠くへ行ってみよう」が、同作すべてをコレクションしている長野県軽井沢町のセゾン現代美術館で開催される。会期は4月22日~10月9日。
荒川修作(1936~2010)は愛知県出身で、武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)を中退。1960年に吉村益信、篠原有司男、赤瀬川原平と前衛芸術グループ「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」を結成し「反芸術」を実践するが、1961年には東京での作家活動を捨て、「もう少し遠くへ」とニューヨークへ渡った。その後、マルセル・デュシャンをはじめとする多くのアーティストとの交流のなかで、パートナーとなる詩人マドリン・ギンズ(1941~2014)と出会い、「意味とは何か?」について考え、取り組むようになる。
ふたりの代表作《意味のメカニズム》は絵画、ドローイング、建築模型などの作品群であり、絵画だけでも16章、80点以上。1点あたりの大きさは244×173センチといった大作揃いとなっている。
本展は、それらの全127点が一堂に会するまたとない機会だ。さらに、7月29日には関連企画として、荒川+ギンズの代表作「三鷹天命反転住宅」の元住人であり独立研究者として活躍する森田真生のトークショーも実施されるため、こちらもあわせてチェックしてほしい。