「美しすぎる石川の工芸」お宝にしたい!注目の若き作り手たちの「珠玉の作品」
撮影=川上輝明 『婦人画報』2023年2月号より
「九谷五彩」の一色 ・紺青を際立たせた静謐な色調。人の世の栄枯盛衰とも重なる月の満ち欠けや星の瞬きをモチーフとし、怜悧(れいり)で華麗な線で表現する早助さん。インスピレーションの源は、大好きな宝塚歌劇。「舞台の映像を流しながら制作することが多いです。タカラジェンヌの皆さんの情熱や、華やかな衣装、舞台美術に刺激を受けています」という。1989年兵庫県生まれ。
[∅22×H5cm]330,000円
〇「縁煌(えにしら)」(金沢/tel.076-225-8241)でほかの作品の取り扱いあり。
緻密で優美な線と、硬質な黒色と錫色がスタイリッシュな印象を醸し出す黒木さんの漆器。漆を塗った面に金属粉を蒔き、針で引っ搔いて意匠を描く「針描き」という技法を用いて制作している。「架空の花や植物たちが織りなす風景を描いています。植物の目線に立ち、儚くて短いその生涯を取り巻く情景を、花の記憶として漆で留めています」という。1989年京都府生まれ。
[∅10×H2.8cm]110,000円
〇「縁煌」、「atelier&gallery creava」でほかの作品の取り扱いあり。