大山エンリコイサム個展「Notes Rings Spirals」が開催へ。アニエスベーのコンセプトシートを用いた新作を発表
大山エンリコイサムは、代表的なモチーフ「クイックターン・ストラクチャー(QTS)」を配したメディア横断的な作品で知られるアーティスト。ストリートアートに高度な表現性を見出し、貴重なアーカイヴを蓄積。監修をつとめた『美術手帖』の特集「SIGNALS!
共振するグラフィティの想像力」(美術出版社、2017年6月号)では、フューチュラ2000に取材し、アニエスベーとの関係について活字化していた。
本展では、アニエスベーが過去に制作したコンセプトシートを用いた新作34点を展示。ブランドの痕跡を作品に残すというよりも、シートに印刷されていたオリジナルのイメージやシート裏に存在する別のイメージの蓄積によって、時間の厚みを想像させるものだ。そこにQTSの造形、本展特有のモチーフであるスパイラルリングを重ねることで、複雑かつ空間性を持った作品になったという。
なお、本展開催に先駆けた6月8日から、アニエスべー渋谷店ファサードにも大山のクイックターン・ストラクチャーが出現している。こちらもあわせてチェックしたい。