【GWに見たいアート展5選】ダミアン・ハーストから森村泰昌、モディリアーニまで
ホルマリン漬けにした牛の輪切り、8601個のダイヤモンドで覆ったスカルの彫刻、死んだ蝶の羽を使ったステンドグラス──。90年代以降、センセーショナルな作品で世界を沸かせてきた美術家ダミアン・ハーストの個展が国立新美術館で始まっている。
出展作は「桜」シリーズ。2021年、カルティエ現代美術財団の個展で発表した最新作で、本展では107点からなる本シリーズのうちハースト自身が選んだ24点が会場を彩る。晴れやかなスカイブルーに、ピンクや白、なかには青や緑のドットで描かれた鮮やかな桜。カルティエ現代美術財団が公開した動画には、筆を大きく振って絵の具を画面に飛ばしたり、筆を長い棒の先につけて描いたりとアクション・ペインティングのようにキャンバスに対峙する姿も映されており、ポスト印象派や20世紀の抽象絵画といった西洋絵画史の要素を彼が独自に解釈したシリーズとも言える。美、そして生と死をテーマにしてきたハースト。春、美術館に彼が咲かせた桜の様相に人は何を思い浮かべるか。
『ダミアン・ハースト 桜』
会期:~5月23日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00(金・土曜は20:00まで)
※入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜 ※ただし5月3日は開館
観覧料:一般 ¥1500、大学生 ¥1200、高校生¥600、中学生以下無料
電話:050(5541)8600(ハローダイヤル)
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