デザインの立ち返るところ。企画展「The Original」が21_21 DESIGN SIGHTで開催へ
Original」が東京・六本木の21_21 DESIGN
SIGHTで開催される。展覧会ディレクターはデザインジャーナリスト・土田貴宏。会期は2023年3月3日~6月25日。
本展は、世界の流行やトレンドに適応することなく、目の前にあるデザインを参照することで、すべての端緒となる「The
Original」をたどることが目的。「The
Original」とされるデザインを見つめ直すことで、デザインの時間を超えた文脈と、それらを生み出したデザイナーたちとのつながりを可視化することを目指す。
会場では土田のほか、企画原案の深澤直人と企画協力の田代かおるによって選ばれた約140点の「The
Original」にふさわしいプロダクトを展示。あわせて、魅力を伝える写真やテキスト、選考過程や関係性を説明する資料などを通してその背景にある考え方を余すところなく紹介するという。
土田は、本展開催への想いを以下のように寄せている。「この展覧会で改めて紹介するのは、既存のプロダクトから現在の視点によって見出した『これはThe
Originalではないか?』と考えられるものです。展覧会全体を通して、このテーマの輪郭を明らかにできたらと思います。デザインにおいて『歴史に学ぶ』とは、過去のThe
Originalに追従することではなく、そのすごさに触れたうえで新しいThe
Originalをつくることではないでしょうか。デザインの意味がどれほど変化し、また拡張しても、こうした循環はきっと変わりません。The
Originalは、揺れ動く時代においてなお、立ち返るべきところとしての重要性を高めていくはずです」(一部抜粋)。