千葉・成田の祇園祭に「竜神の舞」 群馬・渋川の山車人形

昨年、300年の節目を迎えた成田祇園祭の記念行事として、関東の有名山車人形師の作品を集めた人形展を成田市が実施したところ、好評だったことから、今年も開催。中之町の「竜神の舞」が、横山朝之の作であることから、招待を受けた。本県からは、ほかに、沼田市下之町の「暫(しばらく)」、同市西原新町の「鏡獅子」、桐生市本町4丁目の「素戔鳴尊(すさのおのみこと)」が出展される。
「竜神の舞」は、幕末から明治にかけて活躍した「生き人形」の流れをくむ名工として知られる、人形師の横山朝之が明治34年に制作。人形の姿は江戸時代の能楽師と言われている。人形本体の大きさは180~190センチで、山車と合わせると7~8メートルになるという。
中之町自治会の松岡久登会長(72)は「同展に招待されることは、価値のある人形だということが証明されたのではないか。機会があれば、市の皆さんにも見ていただけたらと考えている」と話した。
同展は、成田市文化芸術センターで6月4日~7月10日に開催。19日までの前半で沼田の山車人形2体を含む8体が、25日からの後半で渋川と桐生の人形2体を含む16体が展示される。
(佐藤津世子)