長さ160mの綱が…3年ぶり那覇大綱挽、ハプニングで「引き分け」
大綱挽は琉球王国時代に始まったとされ、商売繁盛や子孫繁栄などを願う伝統行事。戦前の1935年を最後に途絶え、那覇市制50周年の71年に復活した。新型コロナウイルスの感染拡大により2020、21年は中止になったが、今年は感染者の減少に伴い開催を決定。参加者を例年の約5分の1の3200人ほどに制限して準備を進めてきた。
一方、参加者の減少に合わせて綱を軽くするため、例年より約40メートル短く、太さも半分ほどにした大綱を製作。那覇大綱挽保存会によると、重さが20トンほど軽くなったことで強度が落ち、綱が切れたとみられる。
保存会の上江洲(うえず)仁吉理事長(72)は「できない期間が長くなるほどノウハウは忘れられ、伝統文化の継承は危うくなる。綱が切れたのは残念だが、子供たちをはじめ多くの人たちに楽しんでもらえて良かった」と話した。【喜屋武真之介】