【インタビュー】新作の器が200点! 陶芸家・鹿児島睦の大規模展覧会「まいにち展」が開催中。
それぞれの会場には、一日の流れを感じさせるプロダクトも展示されている。本展のための新作もあれば、過去の膨大なアーカイブから抜粋された貴重なアイテムも。例えば「さんぽ」をテーマにしたコーナーでは、トートバッグやTシャツから、散歩の帰りに買って帰りたいスイーツまで。鹿児島がこれまでに手がけてきたアイテムはなにしろ多種多様で、これ全部一人の作家が作ったもの? と思ってしまうほど。
昼食会に似合いそうな器が並ぶ会場「ひるごはん」に移ったところで、鹿児島が言う。「会場の内装には、福岡にある私のアトリエと同じ壁紙や建材が使われているんですよ」。例えば、器を並べたテーブルには、スウェーデンのナチュラルリネンの上にペンキ塗装を施した特別な壁紙が貼られている。施工はすべて、人気の施工会社〈TANK〉。こういう素材に囲まれた空間で、鹿児島は毎日毎日、器を作り続けているのだろう。