ミニシアターに悲願の世界標準上映機材 兵庫・丹波の「ヱビスシネマ。」 購入資金の支援、地元協賛で
CFは目標金額を300万円に設定。昨年12月~今年1月31日に、173人から184万5千円の支援があった。同シアターへの持ち込み(36人、36万5706円)を加えると、総額221万706円になった。
目標金額には達しなかったが、2月初旬、電気設備工事会社「デンテックス」(同市柏原町南多田)の岸田好史社長(55)から、スクリーン命名権の協賛(5年契約、総額100万円)の申し出があった。岸田社長は「全国から支援が集まり、成松創業の会社として何かできればとの思いからだった」と話す。
新たなスクリーン名は「デンテックスたんばスクリーン」。近兼さんによると、映画スクリーン自体への命名は日本初という。岸田社長は「かつて成松には映画館があり、とても栄えていたと父から聞いた。(ヱビスシネマ。が)町に活気が戻る交流の拠点になれば」と期待する。近兼さんは「(DCPが導入され)やっとスタートラインに立った。思いの詰まったスクリーンで、多くの方に映画を楽しんでもらいたい」と話している。(谷口夏乃)