世界が認めた“中学生画伯”現実の色にとらわれない…他の誰とも違う色彩の世界へ【長崎発】
雨の日の夜、街灯の光が路面に反射し、幻想的な景色が広がる。
この作品は、世界中の7万7,000人あまりが出品した「世界児童画展」で2位に選ばれた。
描いたのは長崎市に住む中学2年生・𠮷原立夏(りか)さんだ。𠮷原さんは絵を描くのが大好きで、小学4年生のときから家族の勧めで絵画教室に通っている。得意なのは水彩画だ。
𠮷原立夏さん:
最初の方薄くで、光で影になっているところをどんどん濃くしていく感じで塗っています
まるで透明の絵の具のように、薄く色を乗せていく。
𠮷原立夏さん:
水ばんばん使っていますね。色が混ざり合うから、私はその色の混ざり具合とかを調整するのが好きだから、結構水を使ってにじませたりとかして描いています
約2時間、丁寧に色を重ねると、ネコの毛がツヤツヤと輝き始めた。𠮷原さんの持ち味は色彩の美しさだ。
絵画教室アトリエ・ポポロ 西本誠さん:
色彩感覚がすごくすばらしいと思います。現実の色にとらわれずに自分で何か感じているんでしょうね
𠮷原さんは2022年10月、3歳から15歳が出品できる「世界児童画展」のために1枚の絵を描き上げた。
タイトルは「8月9日雨の下での祈り」。1945年8月9日、上空で原爆がさく裂した長崎市の爆心地そばで、平和を願う自分の姿を雨の風景とともに描いた。
𠮷原立夏さん:
街灯の地面の反射がきれいだったというのと、ウクライナ侵攻の件があった期間だったので、平和の大切さを改めて感じていた時期だったのもあったので、そういうところがいいなと思いました
「世界児童画展」には日本の他、世界30の国と地域から7万7,283点の応募があり、𠮷原さんの作品は2位に当たる文部科学大臣賞に輝いた。中学生ではトップの快挙だ。
𠮷原立夏さん:
うれしかった。やっぱり自分が好きな絵で、自分の好きなところを精いっぱい描いた絵が評価されたと思うので、本当にうれしさでいっぱいといった感じでした
大きな賞を受賞し、自信がついたと話す𠮷原さん。表現の幅を広げ、次のステップに進もうとしている。
𠮷原立夏さん:
満足いく絵が描けたときがゴールだと思っている。写真を見て描くんじゃなくて、私が出したい世界をそのまま自分で考えて描いていきたい
他の誰にも表現できない「色彩の世界へ」。新しい色を追い求めて、きょうも筆を執る。
(テレビ長崎)