イランデモの歌、世界が注目 グラミー受賞、市民称賛
バライェはペルシャ語で目的や原因などを意味する前置詞。歌詞は「女性、命、自由のために」「投獄された学生のために」と、歌い出しが全て「~のために」で始まる。デモ以外に、米国の制裁で低迷する経済や都市部で深刻な大気汚染の問題に触れている。曲調は悲しげだ。
イランでは昨年9月中旬に髪を隠すスカーフのかぶり方が不適切だとして当局に拘束されたマフサ・アミニさん=当時(22)=が急死し、これに抗議するデモが各地で続いた。当局が苛烈な弾圧を加えて沈静化したが、この歌は今でも市民の間で根強く歌われている。
ハジプールさんはデモの最中にソーシャルメディアで歌を発表し、2日足らずで4千万回以上も視聴された。(テヘラン共同)